2015.12.12更新

※グロテスクな画像が含まれるため、苦手な方は避けてください。
今回は、椎間板ヘルニアについての手術です。

ミニチュアダックスのチョコちゃん(8歳)が、「2週間前から、後ろ足を引きずっている」との訴えで、来院されました。

両方の後ろ足が殆どマヒしていて、感覚もかろうじてあるかないか、といった状態でした。

その後も良くなることはなく、MRI検査に行って頂いたところ、背骨の最もヘルニアの起きやすい部分に、重度の椎間板ヘルニアが見つかりました。

ご家族の希望もあって、数日後に行った手術の様子です。

本来、椎間板というクッションのような部分があるべき場所から飛び出してしまい、脊髄神経を圧迫することで、痛みやマヒを起こす病気です。

その為、脊髄神経のある管状の部分まで骨を開けて、圧迫している椎間板を取り除きます。

取り除き、リハビリを行った結果、引きずったままだった後ろ足が1週間後には回復し、歩き出しました。これは重度の椎間板としてはかなり早い回復です。

今では普通のダックスと何ら変わらない歩き方で歩いています。チョコちゃん、良かったですね。

 

ある時突然、以下の様な症状が発生した場合、椎間板ヘルニアを筆頭とした脊髄の病気や、または脳の病気も疑われるため、可能な限り早く受診する必要があります。

・腰が抜けて立てない

・体を触るor抱っこすると痛がる

・段差を嫌がる

等々…

上記の様な症状が、以下の犬種で起きた場合は、急性椎間板ヘルニアのリスクは高くなります。

・ミニチュアダックス

・ビーグル

・コーギー

・プードル

・シーズー

等々…

※但し、発生する確率は低くなりますが、どの犬でも椎間板は起こり得ます

加えて、段差の上り下り(ソファーや階段)は、この病気のリスクになるので避けた方が良いでしょう。(そもそも「急激な高低差の動き」は本来、犬には適しません)

また、発生から時間が経てば経つほど、重症化すればするほど、治療の成功率が下がっていきますので、「様子見」は避けた方が良いでしょう。

チョコちゃんの場合はラッキーでしたが、みんながみんなその様に回復しないので、発症したらいち早く受診されることを、オススメします。

その際は、お気軽にご相談ください。

MD IVDH1

 

手術前

MD IVDH2

中央の一番白さの強い物質が、飛び出してしまった椎間板です。

MD IVDH3

中央やや右の太くて白い長方形のものが、脊髄神経の束です。脳からの指令がココを通ります。

MD IVDH4

多くの飛び出た椎間板を取り除き、無事に手術は大成功でした!

投稿者: ウッズペットの病院